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Ⅰ型糖尿病(インスリン注射あり)の糖尿病の数値を下げる方法として、昔から利用されてきたのがカーボカウントですが、今回は投薬やインスリン注射をしてないⅡ型糖尿病向けのカーボカウントについてです。
簡単に言いますと、食前に食事の内容を見て糖質量を計算して、食後に運動する事で血糖値スパイク(食後の高血糖)を抑制する糖尿病の食事療法になります。欧米ではすでに、糖尿病の数値を下げるメジャーな食事療法となってきています。
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②食事内容を見て糖質量を目測する⇐カーボカウント
③糖質1gで3mg/dL血糖値が上がる
④運動後の血糖値を推測する

血糖測定器を用意して、ごはん茶碗1杯(糖質35g)を食べて2時間後測定してみます。例えば、空腹時血糖値が100で2時間後220なら、この方は、糖質35gで120血糖値が上がる事になります。つまり120÷35=3.42になりますので、糖質1g=3.5上がると覚えておきます。
翌日もう一度、空腹時血糖値の測定⇒ごはん茶碗1杯(糖質35g)を食べます⇒食後のウォーキング30分⇒2時間後の血糖測定してみます。この追加した「食後のウォーキング30分」でどのくらい血糖値が下がるかが分かるようになります。これでカーボカウントの準備が整いました。
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次に食前に食事の内容をみて、糖質量を推測する作業です。これは少なからず「熟練度」が必要になりますが、カーボカウントに役に立つ「糖質量&カロリー辞典」という本もあり、これらをいつも眺めてると、自然と糖質量が分かってきます。
しばらくの間、毎食前に本を見ながら糖質量を推測して、2時間語後の血糖値を確認していくと、糖質量と食後の血糖値の動きが良く分かるようになりますので、しばらくチェックしていくようにしましょう。

血糖測定器がないⅡ型糖尿病の方は、糖質1gで3mg/dL血糖値が上がるを基本にして考えます。もちろん人により差がありますので、これはあくまでも目安になりますが、お持ちでないのなら仕方ありません。
投薬がなければ、カーボカウントしても、低血糖のリスクはほぼないので大丈夫だと思いますが、できれば血糖測定器の購入をお勧めします。15,000円前後です。
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空腹時血糖値を計測して、食事の糖質量(g)も推測した(カーボカウントした)・・・
糖質量(g)× ①のあなたが糖質1gで上がる血糖値-①の30分のウォーキングで下がる血糖値=2時間後に上昇する血糖値を出します。この数値に空腹時の血糖値を足します。空腹時血糖値+2時間後に上昇する血糖値・・・この数値を出来れば180未満にするのが良いと言われています。
2時間後どうなるか計算して、180を超えそうなら、糖質を減らすもしくはウォーキングを40分にするなどの微調整を行うのが賢明だと思います。
180を超えると、血管が傷ついてしまう数値となり、動脈硬化などを促進させてしまうからです。もちろんベストは140未満ですが、徐々に140に近づけていけば良いかなと思います。この一連の動きを繰り返していると、徐々に140に近づくようになるので不思議なのです。
糖尿病の原因は運動不足

・糖尿病の数値を下げる方法:糖質制限食、カロリー制限食
・糖尿病:症状、糖尿病とは?
・糖尿病の数値でわかる今の状況と対策:200、500、6%、8%、10%
カーボカウントは、糖尿病の数値が6%台の方に最適な食事療法ではないかと個人的には思っています。食事の栄養バランスも取れて、健康的な食事を続けられ、体に良い運動も行う事になるからです。
糖質制限食は主食を食べない、カロリー制限食は計算が煩わしいです。カーボカウントは、やや熟練度が必要で、血糖測定器もないと難しいですが、何よりも継続しやすい食事療法ではないかと私は思っています。
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